ノベル坂

オレはようやくのぼりはじめたばかりだからな このはてしなく遠いノベル坂をよ…

自分の著書を図書館・学校に寄贈してみる

おかげさまで『泣き虫スマッシュ!』で作家デビューしてから1年以上。4巻までシリーズを出すことができました。

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新刊が出るたびに、見本誌を出版社から一定数いただけます。家族や友人に配ったりはするものの、何冊か余るんですよね。

宣伝の意味も兼ねて他の作家さんやバドミントンの団体に送ろうかと思ったりもしましたが、押しつけがましい気がするし、そんな関係を築けていないので難しい。

ならば、図書館や学校に寄贈してみよう! デビューしたばかりの今は、何よりまず読んでもらうことが大切だし!

 

というわけで、著書を寄贈したときのことを書いていきたいと思います。寄贈を考えている方のお役に立てば幸いです。

 

図書館編

そもそも、どこの図書館に寄贈するか?

考えられるのは、

・最寄りの図書館

・故郷の図書館

・作品の舞台になっている等、著書と関係が深い地域の図書館

くらいでしょうか。私は結局、上記すべての図書館に寄贈しました。

当然ながら、すでに所蔵されている図書館に寄贈してもしょうがないので、事前に図書館のwebサイトで蔵書検索して確認したほうがいいと思います。

webサイトに関してもうひとついえば、寄贈に関する注意事項が記載されている場合もあります。そちらも確認しておいたほうがいいかと。

(何も書いていないからといって、寄贈を受け付けないというわけではないでしょうが)

私の故郷の県立図書館の場合「県出身者の書いた本は積極的に寄贈してね!」と書いており、心理的ハードルが下がって、ありがたかったです。

また、カーリルローカルというサイトで都道府県別に所蔵状況を調べられるので、そちらをチェックしてもいいかもしれません。

calil.jp

そして、どうやって寄贈するか?

直接持っていく場合

私は事前に図書館のサイトを見て、「寄贈申込書に記入してね!」と書いてあることを確認してから向かいました。

が、寄贈申込書がどこにも見当たらない。カード作成申込書なんかはあるのに。なのでカウンターでたずねてみたら、

「ああ、わざわざ書かなくていいですよ!」とのこと。え、いいの…?

持っていた2か所ともそうだったんですけど、これは関西ならではのノリなのか…? ちょっとわかりません。

本当に、氏名すら書く必要がありませんでした。一応、著者であることは伝えましたけどね。

郵送する場合

私は、事前に電話で著書を寄贈したいことを伝えたうえで、郵送して問題ないか確認しました。

もしかしたら電話しなくても寄贈を受け付けてくれるかもしれませんが…やっぱりそのほうが丁寧ですもんね。

郵送前に、送付状を作成。

文例を載せたりはしませんが、その図書館へ寄贈する理由なんかは書いたほうが良いように思います。図書館なので「貴館」という表現を初めて使ったのが印象に残っていますね。

そして郵送。

1~2冊のときは、ゆうメールを使いました。

www.post.japanpost.jp

しかし児童文庫でも4冊になってくると、ゆうメールでは難しかったです。おとなしくレターパックを使いましょう。

 

それから、心に留めておきたいことについて。

図書館に持参したときや、電話をかけたとき、司書の方から必ず確認されることがあります。

「寄贈された図書の扱いはこちらに一任していただきますが、よろしいですか?」

寄贈された本の扱いは、当然ながら図書館が決めることなんですよね。

たぶん、あらかじめ言っておかないと「せっかく寄贈した本をなんで所蔵しないんだ!」とクレームを入れる人がいるんじゃないでしょうか…。また、古くなった本を処分する代わりに寄贈して、良いことした気分になる人も…いるんだろうなぁ…。

仮に寄贈した著書が所蔵されなくとも、もやもやした気持ちを抱えるのはやめましょう。

私自身、寄贈してしばらく経ってから図書館のサイトで蔵書検索しても出てこず、なんだか落ちこんでしまったことがありました。最終的には所蔵されたのですが…大切なことをわかっていませんでした。

図書館で働く方々は、忙しいんです!! イライラせず気長に待ったうえで、所蔵されなくても気にしないようにしましょうね。

 

学校編

『泣き虫スマッシュ!』は小学生が主人公ということもあり、母校(小学校)へ寄贈してみようと考えました。

主人公が中学生だったら中学校にしたかもしれませんし、一般文芸やライトノベルでデビューしていたら高校にしたかもしれません。

 

学校の場合、おそらく寄贈がめったにないからでしょうが、事務手続にどうしても時間がかかりました。

まず、学校のメールアドレスがわからないので直接電話し、卒業生であること、著書を寄贈したい旨を伝えました。

その後の手続きをここに細かく書くことは控えますが、ごく普通の公立小学校だからか、書名などが記載された書類に署名捺印する必要がありましたね。

寄贈した本も公有財産になるわけですから、自治体の規則にのっとって取り扱う必要があるんだろうな~と推測します。

もしかしたら、私立学校であれば手続きは簡単になるのかも…とも思いますが、そこは私にはわかりません。

 

図書館の場合と異なり、内容に問題さえなければ、所蔵されないことはないと思うんですよね。やっぱり卒業生ですから。

『泣き虫スマッシュ!』も、学校図書館に紹介コーナーを作っていただきました。ありがたいことです…!

 

以上です!

本の売り上げだけを考えると、寄贈しても何の得もないようにも思えます。むしろマイナスじゃないの?と感じるかもしれません。

それでも、作品や作者が知られるのだから、長い目で見れば決して損はないのでは?

それに私の場合は、子ども向けの本を書いていますから。

子どもにとって、本は決して安い買い物ではありません。おまけに、物価高の影響で本の値段がどんどん上がっています。

作品が届いてほしい層に少しでも多く広く届けるためにも、寄贈してみることをおすすめします!

 

『泣き虫スマッシュ!』4巻の話(ネタバレあり)

『泣き虫スマッシュ!』4巻の発売から約1か月が経ちましたので、内容について書きたいと思います。

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最終巻ということもあり、長くなりそうな予感がする…!

 

 

 

以下、ネタバレを含みますので未読の方はお気を付けください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4巻のプロットを立てる時点では、最終巻になる可能性はあるものの、確定はしていませんでした。完結することも続けることもできる、両にらみで内容を考えていきましたね。

・3巻で全小優勝を目指す!と決意した以上、最低でも全小行きを決めておきたい

・奈央の父親について1巻からチラチラと書いているので、そこは4巻で決着させる

・学校のイベントをからめたい→6年生の秋だから修学旅行かな~

・3巻は奈央が絶好調だったぶん、4巻ではどん底まで落ちてもらおう…絶望の中でこそ大望が生ずる!

ということをふわっと決めておき、3巻を気になる終わり方にしつつ4巻に取り組みました。

 

修学旅行の行き先は、大阪・京都・奈良にしました。自分が小学生だったころもそうでしたしね。

まず、参考にアニメの修学旅行回、それも行き先が関西であるものを見てみました。具体的には『らき☆すた』『瀬戸の花嫁』『ゆるゆり』です。どれも10年以上前だ~。

ちゃんと見たことなかった作品ばかりで、いい機会でした。ぜんぶ面白かったですね。らきすた瀬戸の花嫁は本当にゼロ年代アニメー!という感じ。

ただ参考になったかというと、微妙です…。

 

じゃあ実際に行くしかないよなあ!!

 

そんなわけで真夏の大阪城へ行ったり、奈良で鹿とたわむれたり、球技の神様を祀る白峯神宮へ行ったりしてきました。

修学旅行は決して本筋ではないのですが、やっぱり取材にいかないと書けないものだなぁと実感しましたね。

 

それから、何か小道具がほしいよね…という話になり、リストバンドをキーアイテムとすることに。

さらに渡すシーンがあるけれど、そういや奈央&ことりの誕生日を設定していなかったな…と気付き、ここで明らかになりました。本当にたまたまですが、つばさ文庫キャンペーンで奈央のプロフィールを設定する必要もあったので、ちょうど良かったです。

細かいことを書きますと、右利きの奈央がラケットを持つ右手につけているのに対し、左利きのことりはラケットを持たない右手につけています。

これはリストバンドをつける目的が違っているからです。

奈央は汗がラケットを持つ手に流れてくるのを防ぐため、ことりは顔の汗を拭く&スマッシュの威力を少しでも増すためです。

ただ利き手じゃない方にリストバンドをするとスマッシュの威力が増すという科学的根拠がいまいちわからないので、本文中には書きませんでした。実際のところ、どうなんでしょうね。

リストバンドについても、挿絵にしっかり反映していただいています。リストバンドが出てくる場面のイラスト、どれも最高です!!

 

そして、4巻の登場人物について。

 

掛須亜希&赤原真奈

1巻から登場していた、ことりの友人たち。苗字はそのまんま、カケスとアカハラから。

ことりがバドミントンを始めるにあたり、クラブ外の話し相手が必要かと思い設定したのでした。スラムダンクでいう桜木軍団のポジションですね。

3巻まで書いていく中で、ことりと奈央の関係に嫉妬しちゃうのでは…?と思い、4巻で少し焦点を当てました。いい場面になったんじゃないかと思います。

容姿についてはもう、完全にむっしゅ先生任せです。ふたりともカワイイ!

 

奈央のおじいちゃん&おばあちゃん

ふたりとも奈央がかわいくてしょうがない、激甘の祖父母です。

おじいちゃんは初登場ですが、1巻では奈央にノートPCを買ってくれていたり。おばあちゃんは3巻で一定の存在感を出しておいてよかった。いきなり4巻で登場して病気になってもどうかと思いますもんね。

ちなみに、おばあちゃんの病名はくも膜下出血を想定しています。実際に高齢女性はリスクが高いらしいので、お気を付けください。

 

鈴村恭介

4巻のキーマンとなる、奈央の父親です。苗字はスズメから。本文中では書いていませんが、東京の一流企業に勤めている設定です。

悪人ではないものの、当初はもっともっとダメな人間を想定していました。いろいろと調整した結果、そこまでダメでもない人になった感じでしょうか。

書いていくうちに、いかにもユースケ・サンタマリアさんが演じそうなタイプの役だな…などと思ったりしましたね。

 

山賀由衣

なんでも「いいね」と肯定してくれる学級委員。苗字はヤマガラから。

修学旅行はクラス単位。奈央とことりは別のクラスだから、奈央にもクラスの友人が必要かな。名無しだと書きづらいし…。というところから設定しました。

ショートカットでメガネの優等生ということで、なんとなく『けいおん!』の真鍋和をイメージしていた気がします、今思うと。

本当は全小での新ライバルキャラにメガネの子を出したかったのですが、終わる可能性があるならここでメガネを投入しておくか…という気持ちもありました。

 

鵜飼遥&久慈亜矢香

全小行きをかけた試合で対戦する、徳島代表のペアです。苗字は鵜と孔雀から。名前は恩人おふたりから拝借しています。

全小の四国ブロック予選を調べると、四国から出場できるペアは3組。じゃあ3位決定戦にもつれるほうが盛り上がるじゃないの、と考えました。

ただ対戦相手を駒沢姉妹にすると、そちらにスポットが当たってしまう恐れがある。最終巻になるかもしれないのだから、ここは奈央自身との戦いという描き方をしたい…。
なので、奈央&ことりと因縁を作ることはできないし、あまりキャラを立てる必要もないから、イラストも不要だろう。かといって名無しで特徴が無い相手にするわけにもいかない…という微妙なところ。

そこで、改めて奈央が自分の身長の低さに直面する「二人とも背が高いペア」という特徴だけ設定することに。バドミントン女子日本代表・ナガマツペアのおかげで思いつきました。感謝しております!

 

あとは、『おもしろい話、集めました。Ⓦ』に出てきた笠置希さんをチラッと再登場させることができて良かったです。あの後で奈央&ことりとどうなったかを書く機会がほしかったんですよね~。

 

と、こうしていったん書き上げてから、4巻で終わりとなることが正式決定。最終章はエピローグ的なものにすることとしました。

もうこのエピローグについては、いくらでも書けるんですけど!

いきなり8年後にしたのは、1巻ラストとリンクさせたかったからですね。たぶんもう少し作品が続いていたとしても、終わり方は似たようなものになったと思います。

大会名は出していませんが、女子の国別対抗戦であるユーバー杯と考えていただければ幸いです。

団体戦にしたほうがオリンピックよりもたくさんのキャラを出せそうだし、開催地をデンマークにしても違和感がないというのもあります。

そう、絶対デンマークにしたかったんですよね。3巻でことりが「デンマークに、大人になったら必ず行こうと思いました」と言っていますし。これが巻をまたいだ伏線じゃーい!と読者さんに見せたかったんや…。

 

奈央&ことりが、それぞれ登場人物に対する呼び方が変わっているのは年月の経過により関係性が変化したのだとお考え下さい。どう変わったのかは、ご想像にお任せします!

 

あとは各キャラクターについて描ききれなかった点を補足したいと思います。

 

海津清乃。

関東の大学に進んで、バドミントンを続けています。日本代表に選ばれなかったのは悔しいけれど、今の目標は大学日本一。
3巻で登場したみなみ&結花と連絡を取り合い、国別対抗戦を視聴していると思われます。

 

駒沢蘭&凛。

国別対抗戦に蘭がシングルスで出場していたことから、あれ?と思った読者さんもいるかもしれません。

凛はバドミントンをやりきって高校で競技は引退、大学では勉強に集中しています。スポーツ医学かスポーツ心理学の道に進むかも。

蘭は凛以外の選手と組む気がゼロなので、完全にシングルス専門の選手となりました。高校卒業後、熊本の実業団へ進んでいます。

…やっぱり凛についてもっともっと書きたかった~!!

たとえ実力があっても競技を続ける子ばかりではない、競技だけが人生ではない、ということも書きたかったんですよね。もしこれから先、再びスポーツものを書く機会に恵まれれば、大人になった凛をチラッと出してみたいな~という気持ちはあります。

 

波戸勇一郎&加藤比呂&江永夏海。

波戸くんは地元の大学でバドミントンを続けつつ、進路を考えているところ。加藤くんは関西の大学へ進学しています。

夏海ちゃんは高3、地元からインターハイ出場を果たして期待の選手となっています。加藤くんが帰って来るたびに押しかけているのでしょう…。

 

丹羽瑠璃子

エピローグで一番おいしいところを持っていったかもしれません。

香川の同世代の選手がみんな日本代表というのはいくらなんでも無理があると思っていたんですよね。

そんな中、バド経験者である乃木坂46の佐藤楓さんがバドミントン番組に出演されているのを見て、瑠璃子を出すならこの形だな!と。

いや、瑠璃子のキャラクター造形は「ラブライブ!の各シリーズに大抵ひとりいるウザかわいいタイプの子」というイメージだったので、アイドルになることは必然だったのかもしれません…。アイドル伝説るり子…。

今後の作品にアイドルとして出てくることがもしあれば、ニヤリとしてください。

 

鶴巻千里&鷲見クラーラ。

中学・高校と二人とも埼玉の学校へ進学。千里は中学生にしてA代表入りを果たします。本文でも書きましたが、クラーラは高校卒業後にデンマークへ戻りました。千里は東京の実業団で、日本の若きエースとして君臨中です。

まあ最後までお読みいただければわかるかと思いますが、一番描き足りないのはこの二人ですよね。

全小、描きたかった~ッ!

特にクラーラが…なんかスラムダンクでいうところの森重みたいになっちゃったなぁ(またスラムダンク)。千里が奈央&ことりをどう見ているかも、深く書くことができませんでした。

なんとか全小の結果だけはねじこんでいますが…敵味方お互いすべてを出しつくす一戦というものを書きたかったです。そういうものを書くにはある程度の助走が必要なのに、助走の途中で力尽きてしまった感がありますよね…無念です。

 

そして、大鳥奈央&日下部ことり。

本文中にもある通り、宮城の高校へ進学後、岐阜の実業団へ。バドミントンに詳しい方なら、モデルとなる学校・実業団はピンとくると思います。わからない方は調べてみてね。

奈央の身長は150cmまで伸びたのに対し、ことりの身長は177cmでストップ(クラーラは180cm)。小学生時より身長差は少ないとはいえ、実際にこんなペアがいたら話題になるような気がしますね。

最後のイラストは、小学生時代と異なりノースリーブ! 山口茜選手みたいでカッコいい! 

さすがに主人公ふたりについては、書くべきことは書いたかな、と満足しています。

 

やっぱり長くなっちゃった…。

 

『泣き虫スマッシュ!』をここまでお読みくださり、ありがとうございました。

4巻まで続いただけでも大したもんだよ…という気持ちが半分、デビュー作をもっと長く続けている先輩方すごすぎる…という気持ちが半分、というのが正直なところです。

泣きスマで書きたかったけど書けなかった内容は、心の中の冷蔵庫に入れておきます。いつか取り出して、違った形に調理して皆様にお出しできるようにしたいと思います。

そのときまで、見守っていただければ嬉しいです!

 

『泣き虫スマッシュ!』4巻発売しました!!&あとがき完全版 

本日1月11日、角川つばさ文庫より『泣き虫スマッシュ!』第4巻が発売されました~。最終巻です!! どうぞよろしくお願いします。

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4巻について、というより作品自体について語りたいことは山ほどありますが、さすがにまだ内容に触れるには早い。

これまで同様、約1か月経ってからこのブログでいろいろ書こうと思います。

 

今はとにかく、内容についてよりも、感謝の気持ちでいっぱいです。

あとがきでも皆様へのお礼を書いてはいるのですが、字数に限りがあってとても足りなかったので、ここでも書かせていただきます。

 

むっしゅ先生は、ただでさえお忙しいところへ私のようなド新人とのお仕事をお引き受けくださって…とてもありがたいことです。

バドミントンやスポーツに興味がなくとも、むっしゅ先生のすてきなイラストにひかれて本を手に取ってくれた読者さんが沢山いると思います。

私の勝手なイメージをお伝えしても、容姿描写がほぼ無い丸投げであっても、完璧以上の仕事をしてくださるんですわ! すごいとしか言いようがない!

デビュー作でご一緒できて、光栄でした。ありがとうございました!

 

担当編集様は、何もわからない(マジで何もわからない!)私を根気強く導いてくださいました。だいたい今期のアニメの話とスラムダンクの話になる打ち合わせも、楽しかったです!

大変なお仕事の中でも支えていただきまして、とても感謝しております。

 

それから、あとがきでは「バドミントン関係者の方々」とひとくくりにしてしまっているので、もう少し具体的に書きたいと思います。

 

まず何よりもバドミントンマガジン様です。

バドミントン知識ゼロだった私にとって、技術書や動画以上にバドマガを読むことが執筆の助けになりました。

バドミントンをがんばっている小学生や保護者・指導者の生の声、写真が載っているのは大変にありがたかったです。バドマガがなければ、そもそも新人賞へ応募することもできなかったでしょう。

泣きスマが刊行されると毎回紹介記事を載せていただいてますし、インタビューまでしていただきました。ありがとうございます…!

そのほか、タカマツペアが金メダルを獲った試合は1巻で思いっきり参考にさせていただきましたし、高橋礼華さんの著書に書かれていた内容にも非常に影響を受けました。山口茜選手は千里のモデルにさせていただきましたし、桃田賢斗選手の存在があったからこそ香川県を舞台にする!と決めることができました。

ほかにも、Xでバドミントン事情を教えていただいた方々、大会で必死にプレーしていた選手の皆様、運営者の皆様…。

本当に本当に、ありがとうございました!

 

そして、読者の皆様。ここまで応援してくださり、ありがとうございます!!

作家デビューしたはいいけれど、きっとキツい感想を書かれたりするんだろうな~とネガティブに考えることもありました。でも、お手紙でもネット上でも、小中学生読者さんも大人読者さんも、ぜんぶ暖かい感想ばかりなんですよ…。

おかげさまで、少しずつでも自信を持てるようになっています。泣きスマは完結しますが、今後とも応援していただければ、うれしいです。

 

最後に、能登半島地震で被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

元日以降、宣伝なんてしている場合なのだろうかと悩むこともありました。北陸はバドミントンが盛んで、泣きスマを所蔵いただいている図書館様も多いので、余計に…。

今は本を読めるような余裕がないかもしれません。書店に新刊が流通しているのかもよくわかりません。

もう少し落ち着いてからお手に取っていただき、わずかでも明るく前向きな気持ちになってもらえれば、本望です。

 

2024年の目標

今年もよろしくお願いいたします。

昨年に続き、目標を設定することにしました。反省をこめて、より具体的なものにします。

 

1.単著累計〇万部突破

具体的な数字は秘密ですが、単著の発行部数を目標に設定したいと思います。1月に泣きスマ4巻が出ますけど、当然それだけでは届かないくらいの数字にしています。

どうなることやら…。

 

2.児童文庫とは別に何か1作品書き上げる

児童文庫のお仕事以外に、スキマ時間を利用して何か書けたらな…と思います。

児童文学か、一般文芸か、ライトノベルか、はたまた小説以外か、まだぜんぜん考えていませんけれど。

改稿の重要性は痛いほど理解したので、賞への応募等は改稿に時間をかけて来年になってもいいと思い、まず今年は「書き上げる」ということで。

 

3.本を毎月7冊以上読む

単に「インプットする」だと漠然としていたので、まず本について。

週2冊だと月8冊、それは厳しいかなと思い1冊少なめにしてみました。少ないような気もしますが、執筆モードに入っているときでも!と考えるとこのくらいかな、と。

 

4.映画を毎月2本以上観る

映画のインプットについては、これくらいで。

実際に映画館に行かず配信やテレビ放送等でもヨシ!実写じゃなくアニメでもヨシ!

 

5.普段手に取らないジャンルの雑誌を毎月1冊読む

自分の興味関心をむりやり広げるために、雑誌を読むことも設定してみました。

こちらは漫画雑誌は除く!ということで。

ちなみに、アニメや漫画、ドラマはわざわざ目標にせずともいいかな~と思いました。

 

6.資産運用で損をしない

やるか…新NISAってやつをよ…。

去年からNISA自体は始めていて、一応プラスにはなっています。ギャンブルじゃないのだから、とにかく損さえしなければOKという気持ちでいますよ。

そりゃ儲けたいですけどね!

 

7.〇kgやせる!

ちょっと体重がヤバいことになっているので、具体的な数字は秘密ですが、なんとかします。一応運動はしているんですけどね…。あとは食べ物ですかねぇ。

 

一番厳しいのは、お仕事以外で何か書くということかなぁ。時間を作って、がんばりたいと思います。

年末には、また検証します!

 

2023年の目標を達成できたか検証する

今年のお正月に2023年の目標を書きました。

2023年の目標 - ノベル坂

年の瀬ですし、その達成具合を自分で検証してみようと思います。

 

1.『泣き虫スマッシュ!』を少なくとも3巻まで出す

4月に2巻、8月に3巻が無事発売したので、達成!

来年1月に出る4巻で完結となってしまいますが、デビュー作のシリーズとしては上出来だと思います。

 

2.重版!

『泣き虫スマッシュ!』①②③いずれも重版しまして、達成!

本当にうれしかったです。紙の値段がぐんぐん上がっている中で、ありがたいことですわよ…。

 

3.とにかくインプットする

いや、本や映画等それなりにインプットしたんですけど、そもそも目標が具体的じゃないからなんとも言えない…。

目標の立て方がダメでしたね。来年は月に最低何冊とか、きっちり決めようと思います。

 

4.カクヨムでなにかする

ふわっとした目標でしたが、カクヨムに『少女小説で踊りたい』という読書記録を書いているので、まあとりあえず達成!

kakuyomu.jp

月イチ更新もできていないスローペースですが、来年中にはリストアップした少女小説を全部読みたいです。

 

5.確定申告をちゃんとする

2022年分の確定申告は特に問題なくできたので、達成!

e-taxやらなんやら、初めてでドキドキしましたがなんとかなるものです。

でも次の確定申告も初めてのことがいろいろとあるので、やっぱり心配。毎年そうなっちゃうのかもしれないですね。

 

6.読者様からのお手紙へお返事を丁寧に返す

丁寧…かどうかは評価が分かれるところですが、もらったお手紙へのお返事はすべてお送りしているので、なんとか達成!

お手紙は本当に心の支えになりました…!

 

7.小学生のバドミントン大会を観に行く

ABC大会を観戦できたので、達成! ABC大会観戦の様子は↓です。

全国小学生ABCバドミントン大会に行ってきたよレポ - ノベル坂

本当は若葉カップも観に行きたかったのですが、もう観戦に関する入場制限ないだろう…と楽観視していたら、直前で制限があることに気が付いて断念することになったのが残念。

インターハイはぬるっと入場・観戦できたので、やはり小学生と高校生でいろいろ違うのかな~。

 

8.健康に気をつける

ふわっとしていますが、目標を立てたときは歯と目と腰を気にしていたようです。

今年前半は、虫歯の治療で歯科通いが続きました。まあ数年全然行かないと虫歯になりますよ、そりゃあ…。治療後はほぼ月イチペースで定期検診に行っていますし、口内ケアにも気をつけるようになりました。健全!

ただ目がよくないですね。こちらも数年ぶりに眼科に行くと、緑内障と診断されてしまいました。

放置していると失明に至る可能性があると知って恐怖しましたが、目薬をきっちり毎日点眼すると進行を抑えられるようで、今のところ問題ないです。もっと早く眼科に行っておくべきだったな…と後悔しています。

そして腰は今年、なんともありませんでした。いい椅子の効果が出ているのかな?

 

インプットと健康の関係で、すべて達成!とは言えませんわね…。残念。来年は、もうちょっと細かく目標を立てるようにします!

今年のブログ更新はこれで最後です。皆様、今年もありがとうございました。

どうぞ良いお年をお迎えください!

 

『泣き虫スマッシュ!』年末年始のお知らせいろいろ

『泣き虫スマッシュ!』4巻の発売日が近付き、書影が出ています。

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今回も、むっしゅ先生に最高のお仕事をしていただきました。ことりの肩を借りて何かをつかもうとジャンプしている奈央、かわいいっ!

先にお伝えしているとおり、最終巻となります。来年1月11日、角川つばさ文庫より発売予定です!

内容について今の段階でひとつだけ書けるとしたら、泣きスマの既刊だけでなく『おもしろい話、集めましたⓌ』収録の短編も読んでおいたほうが、より楽しめるということでしょうか…。そちらも手に取っていただければ嬉しいです!

 

そして「児童書冬まつり」ということで、KADOKAWAの児童書電子書籍が900点以上50%OFF!

yomeruba.com

泣きスマ①②と『おもしろい話、集めましたⓌ』も対象となっています。

期間は4巻発売日と同じ、来年1月11日まで。ぜひどうぞ~。

 

泣きスマ①②と『おもしろい話、集めましたⓌ』は、Kindleunlimitedの対象にもなっています。

こちらの期間は確か今年いっぱいだった…はず…。(おぼろげ)
登録されている方は、こちらでもよろしくお願いします~。

 

ベネッセ様の電子図書館「まなびライブラリー」も!

library.benesse.ne.jp

現在、泣きスマ②③と『おもしろい話、集めましたⓌ』が無料で読めます!

期間はそれぞれ違いますが、4巻の発売日まではいずれも問題なく読めるようになっていますので、ぜひぜひ。

 

さらに! ファミマプリントのつばさ文庫15周年記念ラインナップに、泣きスマも加えていただきました~。

fp.famima.com

3巻表紙イラストですね。最寄りのファミマでぜひプリントして、飾ってもらえたら幸せです! こちらは来年3月31日までとなっています。

完結が近いのにお知らせすることがたくさんあって、ありがたいことです…!

 

『泣き虫スマッシュ!』の登場人物、トイレに行きすぎ疑惑

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『泣き虫スマッシュ!』4巻の発売まで、あと1か月ほど。

つばさ文庫の作品ページには、いろんなコメントをいただいています。ありがとうございます!

私のほうで行う作業は終わりましたので、もう少しお待ちくださいね。

 

さて、4巻の内容を読み直していて、ふと気が付いたことがあります。

ひょっとして1巻以降、登場人物がお手洗いに行く場面が毎回あるのでは…?

自分で検証してみました。

 

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1巻14章「彼女とあたしの事情」
場所:ことりの家
お手洗いに行った人:日下部ことり
状況:ことりの部屋に奈央を残して出ていく。そこへ晶子から奈央へ電話が入る。
お手洗いに行ってもらった理由:ことりがいる中で電話が入ると「ママからだ!」等、奈央の台詞を入れる必要がありそうでテンポが悪くなりそうだったので。

 

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2巻9章「神童、襲来」
場所:体育館
お手洗いに行った人:日下部ことり、駒沢凛、江永夏海
状況:ことりと夏海が大会の観戦中。二人でお手洗いに行き、ことりが夏海を待っていると凛が出てきて会話。
お手洗いに行ってもらった理由:ことりと凛の関係性(奈央と蘭の関係と対照的にしたかったのです)を作るために、二人を会話させたかった。
選手と観客が会うとなると…
観客席→その後の千里がやってくる場面とかぶるので×
廊下→蘭と凛が一緒に行動してそうなので× 蘭がいると、ことりが委縮しそう。凛が単独行動するならトイレかな?
トイレ内→手を洗った直後に連絡先交換というのも、なんか微妙かな…と思い、×
じゃあ、ことりが廊下で夏海を待っているときに凛と会うことにしよう!と決めたのでした。

 

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3巻8章「となりのクラーラ」
場所:北海道の体育館
お手洗いに行った人:波戸くんのママ
状況:ことりと波戸ママが大会の観戦中。波戸ママがお手洗いに行っている間に、クラーラがとなりの席にやってくる。
お手洗いに行ってもらった理由:ことりとクラーラを会話させたかったけれど、波戸ママがいるとテンポが悪くなりそうだったので。

 

やっぱり、誰かが毎回お手洗いに行っている!

 

トイレの中の場面を書いているわけではなく、余計な登場人物を出さないためにトイレを利用している傾向ですね…。

ちょっとワンパターン感があって、どうなんでしょう、これは。さすがに1冊の中で複数回はないので、まあいいかな…という気もしますが。

言い訳をすると、1巻はともかく2巻と3巻は大会の会場。たくさんの人がいるわけです。凛やクラーラといったライバルと1対1で会話させようとすると、あれこれと状況を考える必要があるんですね。でも安易にお手洗いを使いすぎかな…。

いろんなスポーツ漫画で、主人公やチームメイトがライバルと会場のトイレで会話する場面がけっこう多い印象があって、その影響を受けている気もします。

そして、4巻で誰かがお手洗いに行く場面は………ありますね!

4巻を読む際、気に留めておいてもいいかもしれませ…いや、別に気にしなくていいです。今後は同じような場面を書くのは控えようと思いますよ、さすがに。