ワナビ坂

オレはようやくのぼりはじめたばかりだからな このはてしなく遠いワナビ坂をよ…

自分なりにライトノベルでスポーツを描く挑戦としての「まじょたく!」

自分語りみたいになりますが、「まじょたく!」について書きたいと思います。

 

まず、まじょたくを書く前に児童文学で少年サッカーものを書いたことがあったのです。自分でもかなり気に入っていたのですが、児童文学の賞に応募しても結果は散々でした。
じゃあ児童文学は離れてみて、1度はラノベを書いてみるか。いや、しかしラノベと言えばラブコメかバトルかファンタジーかSFだろう。どれも書く自信ない…と尻込みしていたところに飛び込んできたニュースが、
ロウきゅーぶ!」が電撃大賞を受賞したことでした。

ロウきゅーぶ! (電撃文庫)

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ライトノベルでスポーツを書いていいんだ!と、目からウロコがぼろぼろ落ちる思いでしたね。
真っ向からスポーツを描いた作品は漫画でも小説でも傑作が数多くあるけれど、その手の作品はわざわざライトノベルで書く必要が無い。
テニプリとかアストロ球団みたいな、バトル漫画に近いスポーツものは、少年漫画でやればいい。
スポーツを題材にしつつ恋愛や人間関係の機微を中心に描く話は、少女漫画でやればいい。
部活なんかを舞台にして日常をまったり描くような話は、萌え4コマでやればいい。
その点「ロウきゅーぶ!」はバスケをしっかり描きつつ、ハーレム要素や育成ゲーム的要素を取り入れ、ライトノベルである意味が非常に大きい作品だと思います。

 

さてスポーツもののライトノベルを書いてみようという気持ちが湧いてきたものの、書けそうな競技は野球かサッカーくらいしかない。ロウきゅーぶ!の真似をしてハーレム的な話を書くのも気が乗らない。どうしたものか…。
そんなことを考えていた時に降ってきたのが「魔女の卓球部員」というフレーズ。

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同時に、卓球のラケットを振り回す魔女っ子のイメージも脳裏に浮かび、これイケるんじゃないか?という気になったのでした。
本格的に卓球をやるだけでなく、魔女っ子要素を入れればラノベでやる意味はある。もともと魔女っ子ものはけっこう好きだし、卓球も少しならわかる。「魔女の卓球部員」で検索しても、パロディネタとして多くの人が口走ってはいるものの、ガチで小説にしている人はいない。これはやるしかない! 
ただ問題が2つ。
まず魔女っ子が卓球をやるという無茶苦茶な設定をどうするか。これは自分の中ですぐに解決されました。
「おまかせ精霊」「ノロマジョ」「GS美神」「町でうわさの天狗の子」のように、基本的に現代日本なんだけれどファンタジー・オカルト要素が社会的にゆる~く受け入れられているような世界観なら問題ないはず。僕自身がそういう作品が好きなこともあります。

GS美神極楽大作戦!! 01 (少年サンデーコミックスワイド版)

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町でうわさの天狗の子 1 (フラワーコミックスアルファ)

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そしてもう1つの問題が、スポーツをどのように描くかということでした。つまり、荒唐無稽に描くか、それともリアルに描くか。
まあまじょたくに関しては、そもそも魔女が出てくる時点で荒唐無稽になるのは必然なので、リアル卓球的な部分をどこまで入れるかというバランスの問題であります。
ここで大変参考になったのが「史上最強の弟子ケンイチ」でした。

史上最強の弟子ケンイチ (1) (少年サンデーコミックス)

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史上最強の弟子ケンイチ」では、強さのレベルが2つあるのです。主人公・ケンイチは梁山泊の達人から様々な武術を伝授されて強くなっていくわけでありますが、その強さはあくまで平均的な少年漫画レベル。対してケンイチの師匠たち達人級になると、戦車をぶち壊したり水の上を走ったり、もはや強すぎてギャグ漫画の域に達しているレベル。双方のレベルの戦いが交互に、ときには同時に描かれることで、他のバトル漫画には無い面白さがあります。
まじょたくでも、こういう描き方をすればいいのではないか。魔法卓球とリアル卓球、2つのレベルを描けばいい…と考えるようになりました。
そこから、魔法でなんでもできてしまうけど運動神経はまるでない魔女っ子と、彼女に指導することになる卓球少年、というキャラクターにも自然に繋がっていったのです。

 

と、ライトノベルにスポーツは向かないと言われる中、自分なりにがんばって挑戦してみたんですけどねー。発想は悪くないと思うんですけどねー。