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ワナビ坂

オレはようやくのぼりはじめたばかりだからな このはてしなく遠いワナビ坂をよ…

スポーツものの主人公たる資格 初心者・不遇者・挫折者

以下の文章は、2013年に別ブログで書いた記事です。
そちらのブログは非公開にしたのですが、読み返してみて創作の役に立ちそうな記事はこちらのブログへちょいちょい移行していこうかと。
自分はもとより、誰かの創作のヒントになればいいなあ、と思ってます。
 
ガールズ&パンツァー 1 [DVD]

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遅ればせながらガールズ&パンツァー見てます。とりあえず5話まで。秋山殿かわいいよ秋山殿。
戦車についてはよくわからないので、女の子スポーツものとして楽しんでおります。
予備知識ほぼ無しで見始めたのですが、驚いたのは主人公の西住殿が戦車道の名家の出ということでした。そんな彼女が心に傷を負って戦車道から離れようと転校した先で物語が始まるのです。彼女が挫折から立ち上がる話だと言えなくもない。
んで思ったのですが、スポーツものの主役は大雑把に「初心者」「不遇者」「挫折者」に分類することができるのではないでしょうか。
 
初心者
 
読んで字のごとく、その競技についてど素人の状態から始まる場合。少年漫画に多いような印象があります。このブログ的にはやはり「ベイビーステップ」を近年の代表作として推したい。
ベイビーステップ(1) (講談社コミックス)

ベイビーステップ(1) (講談社コミックス)


初心者を主人公に据えるメリットとしては、その競技との出会いや、だんだんハマっていく様子が描けるということがあるでしょう。また、初心者が猛スピードで成長し、エリートを倒していく下剋上的快感もあるでしょう。
ただ全国レベル・世界レベルまで主人公が成長するのはなかなか難しい。やっぱり初心者がそこまで行く様子を描こうと思うと相当の説得力が要求される感じ。ベイビーステップはその辺り上手くやっていると思います。

不遇者

ちょっとわかりにくいですが、確かな実力を持ちながら環境によってそれが発揮されていないタイプの主人公。「ファンタジスタ」のてっぺいは、離島でサッカー漬けの生活を送っていたため驚異的なドリブルのテクニックを持ちながら、11人でサッカーをする経験が高校に入るまで無かったという設定でした。
ファンタジスタ 1 (小学館文庫 くG 1)

ファンタジスタ 1 (小学館文庫 くG 1)


もともと秘めていた実力が、環境が変わることにより明らかになっていく様子を描けるのがメリットでしょう。いきなり高いレベルから物語を始められます。その分、競技の基本的な楽しさは描きにくいのかも。
 
挫折者

身体的もしくは精神的にダメージを受け、一度は競技から離れざるをえなかったタイプの主人公。「BE BLUES!」の一条龍はまさにこれでしょう。 
BE BLUES!〜青になれ〜 1 (少年サンデーコミックス)

BE BLUES!〜青になれ〜 1 (少年サンデーコミックス)


なんといっても、挫折からの復活劇で感動させることができるというのが最大のメリットでしょう。復活した後も、もともと高い実力があったのだから初心者より無理なく高い競技レベルを描ける、と。

つーこって無理やり分類してみましたが、団体競技を題材にしている作品の場合は主役チームに初心者・不遇者・挫折者が揃っていることも多いでしょう。スラムダンクだと初心者・桜木、不遇者・赤木、挫折者・三井か。
Slam dunk―完全版 (#1) (ジャンプ・コミックスデラックス)

Slam dunk―完全版 (#1) (ジャンプ・コミックスデラックス)


Slam dunk―完全版 (#3) (ジャンプ・コミックスデラックス)

Slam dunk―完全版 (#3) (ジャンプ・コミックスデラックス)


Slam dunk―完全版 (#6) (ジャンプ・コミックスデラックス)

Slam dunk―完全版 (#6) (ジャンプ・コミックスデラックス)


ガルパンでは西住殿が挫折者、秋山殿が不遇者、他のメンバーは初心者。秋山殿は厳密には初心者なのですが、それまで孤独な生活を送る原因となっていた戦車への猛烈な愛情が、西住殿との出会いにより一気に良い方向へ爆発するという意味で不遇者かと。
TVアニメ『ガールズ&パンツァー』キャラクターソング vol.4

TVアニメ『ガールズ&パンツァー』キャラクターソング vol.4


秋山殿を主役にしても面白い作品になったんじゃないかな…と思ったらコミカライズは秋山殿主役らしいですね。これは気になる。